過去に心と身体を壊してからというもの、残念なことに会社復帰や定職に着くことが難しくなり家事に専念することとなった。
始めは、その状況が受け入れられず、ただ悔しくて悲しくて堪らない日々を送っていた。
最近ではようやく気持ちも落ち着いてきて改めて自分のことを知る機会と捉えることが出来るようになってきた。
そうなると気持ちとは不思議なもので前向きになってくる。
勿論なことだけど体調を整えるために運動や食事の見直しなども続けてきた結果であると言える。
自分が経験してきたことを活かしたいと思っても、わたしを取り巻く環境は逆へと進んでいく。
誰かの支えになっていければ嬉しいのに、それが叶わなくなっていく事に焦りを感じていた。
私には何も『取り柄がない』とさえ思うことも。
アレコレ考えてやってみて、自分がしたいことと、自分がこの先やっていけることが大きく乖離していくなら、この先やっていける事を選ぶことにした。
そう考えると気持ちが軽くなる。
きっと十分過ぎるほどやってきたから、ここで歩んでいく道を変えていく必要があるのだろうから。
これは人生の節目とか転機と呼ばれるものだろう。
それなら仕方ないかと諦めて新たな道を模索していくまで。
何度目か分からない人生の転機という扉を再び開けることになるとは思わなかった。
それが人生というものなのかもしれない。
扉の先はこれから道ができていくことだろう。
ゆっくりと歩んで行けば良いさ、と
気持ちも新たに歩み出す。