kashimarukoのブログ

書き専です。時々、気が向いたら記事を書いて上げています。

正夢だった。

今週のお題「夢」

 

約30年前、阪神淡路大地震が起こる1年くらい前から妙な夢を見るようになった。

砂嵐のような土埃があがり徐々にこちらに迫ってくるのだ。

いつもそこで目が覚める。

変な夢。その時はその程度だった。

けれど、、、。最初は1ヶ月に1度。

その頻度は上がり1週間に1回から地震発生の1ヶ月前には数日に1回。

不気味で仕方がない。正夢なんて見たこともなく私は仕事で相当ストレスが溜まっているのかな?

その程度の認識くらい。またある時の夢では震源から遠く離れた祖父の家に居て私は祖父に

『実は最近なんか変な夢を見るんだけど』

そう言って話を始めたら砂嵐のような砂埃が遠からもよく見えて、それを指さして

『あの砂埃みたいなものが迫ってくる夢で、、』

夢の中で私は気持ちが悪くなり同時に恐怖を感じた。

仕事のストレスなら物理的に距離を置いた祖父宅ならストレスから解放されるだろうなんて安直な考えでいたから。

そこで目が覚める。

もう何なのか分からなくて逆に夢のせいで眠ることが嫌になったほど。

地震発生の数日前、夢の中で大勢の見知らぬ人たちに混じって舗装されていないが綺麗なハイキングコースのような山道を登っている。

空は澄み切っていて気持ちが良く心も軽やか。

でも、問題はその先を見て疑問に感じたものの歩みは止まらない。

私が目にしたのはクネクネと曲がりくねった道を登っていて大きな曲がり角で私の前を歩いていた人達が人間の姿からフワッとした小さな白い雲に変わっていくからだった。

私も雲になったら体が軽くなるのかな?

でもちょっと戸惑うなぁ、と、呑気なわたし。

次の瞬間、曲がり角に近づいた時に空中に人がいる。男でも女でもない綺麗な人。私の関心は道の先よりも完全にその人に向いていた。

その人は私の手を引いて人々の列から離す。

違う意味で私の心は舞い上がる。

『運命の出会いがあることを知らせる夢!?幸運のサイン?サイコーじゃん!!』

と思った矢先にその人から言われた内容に舞い上がった気持ちは一気に冷めて冷静になる。

『君はまだこの先に行ってはいけない』

え?

あの道の先は死者の行くところだと知らされたところで目が覚めた。

あの大地震が起きた日に友人達と遊びに行こうかと計画していたけど、なんとなく行き先を変えようと提案して旅行の変更をした。

もし行っていたら、、。